食パンは私たちの食生活になくてはならない存在です。
朝食はもちろん、ランチ、ディナー、スイーツ、手土産としても人気ですよね。
食パンは角型や山型、デニッシュや生地に具材が入ったものなど、バラエティーに富んでいます。
見た目は食パンそのものなのに、ブレッドやパンドミなど名前が違うことも。
四角い形で具材が入っていないのが食パン?
でも山型の食パンもあるし・・・
パンドミって表記されてる食パンもあるし・・・
そもそも食パンて何なん?
こんな疑問にお答えします。
そもそも食パンとは?
トーストやサンドイッチなど、食事やおやつとしても食べている食パン。
みなさんは食パンと聞くと、どのようなパンを思い浮かべますか?
食パンコーナーには定番の四角いパンや山型、生地の中にチーズやレーズンなど具材が入ったもの、パンドミと名付けられた食パンなど、たくさんの種類がありますよね。
食パンを買ったつもりが、○○ブレッドや○○トーストと表記されていて「食パンじゃないの?」と思ったことはありませんか?
では食パンとはどのようなパンのことなのでしょうか?
食パンとは長くて型に入れて焼いたパンの総称
食パンの定義は、型に入れて焼いた長くて四角い形をしたパンのことを食パンと言います。
スーパーや焼き立てパンのお店で売られている食パンは正方形ですが、元々は長い箱型で焼き上げれています。
上の写真のパン型は、家庭用のため少し小さいですが、パン生地を入れて焼くと2斤分作れます。
普段私たちが目にする食パンより少し小さいですが、型に入れて焼いた箱型のパンが作れる、食パンを焼くための道具です。
昔は家でパンを焼くという習慣はなく、パン屋さんで買って食べていましたが、近年は家でも焼き立てのパンを食べたいという声から、ホームベーカリーで食パンを焼くご家庭も増えていますね。
パンの袋の裏側には、材料や製造元などパンの詳細が記載されています。
その中に「名称」という項目があり、山型や角型の食パンはもちろん「食パン」と書かれていますが、デニッシュ生地やクリームを練り込んで食パン型に入れて焼いたパンは「食パン」と記載されています。
食パンのようにプレーンな生地を使っていても、食パン型に入れて焼かれていないロールパンやフランスパンは「名称」の項目には「パン」と記載されています。
このように生地のタイプは様々でも、食パン型に入れて焼かれていれば「食パン」なんですね。
食パンの正式名称
食パンの正式名称は食事用パン
日本で食パンが食べられるようになったのは、イギリスパン(山型食パン)が始まりだそう。
1862年、横浜で幕府の要請を受けて開業した「ヨコハマベーカリー」というパン屋さんが発売をはじめたことで、ご飯に代わる主食のパンという意味で食パンと呼ばれるようになりました。
食パンは西洋料理の元となる食べ物として、本食パンと呼ばれていました。
今でもフランス料理やイタリア料理のコースでは、主食はパンが主流ですよね。
食パンの名前の由来は諸説ありますが、主食用のパンで食パン、本食パンから食パンと呼ばれるようになったという説が受け継がれています。
食パンの種類
型に入れて焼かれた箱型の長いパン「食パン」
近年パンメーカーや焼き立てパンのお店では、形や材料にこだわった様々な食パンが発売されています。
そこで食パンの種類を見た目や材料、製造工程など特徴をご紹介しましょう。
山型食パン(山食)
山型食パンは、上部が丸く盛り上がった山型の食パン。
イギリスパンとも呼ばれ、日本で最初に食べられた食パンです。
生地を焼くときは型に入れて上蓋を乗せずに焼くため、外はカリッと、中はサクサク。
蓋をしないで焼いているので、上に伸びるように焼き上がり、食パンの耳が薄いのも特徴です。
角型食パン(角食)
日本では食パンの代名詞のような角型食パン。
生地を焼くときは型に入れて上蓋を乗せて焼きます。
山型食パンと違い上部が上蓋で塞がれているので、蒸気を逃すことがなく、中の生地はきめ細かくしっとりとした仕上がりに。
角型食パンは、薄くスライスしてサンドイッチに、厚切りでバタートースト、一斤丸ごと使ったハニートースト、中身をくり抜いてパングラタンなど、主食だけでなくデザート、パーティー料理など、アレンジしやすいのも魅力です。
リーン食パン
食パンの中で「リーン食パンは聞いたことがない」という人も多いのではないでしょうか?
食パンの山食や角食は、見た目の形で名付けられていますが、リーン食パンは見た目のことではなく、使っている材料からリーン食パンと呼ばれています。
リーンとは「無駄がない、簡素、脂身が無い」という意味があり、リーン食パンに使われている材料は、小麦粉、水、イースト、塩。
パンを作るための基本の材料だけで作られています。
一般的な食パンは分量の違いはあるものの、玉子や砂糖、バター、ミルクが使われています。
リーン食パンはシンプルな材料で作られているため、パリッとした食パンの耳と大き目の気泡でサクッとした食感。
リーン食パンは丸い形のものもあり、総菜パンや菓子パンなど総称してリーンブレッドと呼ばれています。
リッチ食パン
リーンブレッドと対照的なのがリッチ食パン(リッチブレッド)
リッチ食パンはリーン食パンと同じ基本の材料に、玉子や砂糖、バター、ミルクが加わります。
生地はきめ細やかで甘みがあり、バターやクリームの濃厚な香りで、ギフトとしても人気です。
プレミアム食パンや生食パン、ブリオッシュ、デニッシュなど、リッチ食パンは、食パンだけでなく様々な形や生地のタイプがあります。
デニッシュ食パン
デニッシュパンをおやつに食べる人も多いのではないでしょうか?
デニッシュ食パンは、デニッシュパンの生地を食パン型に入れて焼き上げています。
サクッとした歯ごたえと風味豊かなバターの香りは、食事にもおやつにも、ちょっとリッチな気分が味わえます。
デニッシュパンはクロワッサンと同じように見えますが、クロワッサンは三日月という意味があり、生地のタイプではなく形がパンの名前の由来だそう。
デニッシュ食パンはプレーンなものだけでなく、クリームや抹茶を練り込んだもの、小豆やレーズン、チーズなどの具材を混ぜたものなど、種類が豊富です。
バラエティー食パン
バラエティー食パンは、食パンと同じように型に入れて焼いていますが、配合や材料、具材はパンメーカーやお店ごとに違います。
バラエティー食パンの一例としては、食パンの形は角型、生地はデニッシュにチョコレートを練り込み、ナッツをトッピング。
このようにバラエティー食パンは、山型や角型、リーンやリッチといった形や素材を決めつけず、食パン生地と具材の組み合わせを無限に楽しめます。
食パンとパンドミとの違い
食パン売り場やパン屋さんに行くと、少し小さ目の山型パンに「パンドミ」と書かれた食パンを見たことはありませんか?
パンドミって食パンと何が違うのでしょうか?
パンドミとはフランス語のパン・ド・ミ。
パン・ド・ミのミは中身という意味があり、パンドミはパンの中身のこと。
角型食パンでもデニッシュ食パンでもパンの中身はありますよね。
パンドミと言えば山型のハード系の食パンと思われがちですが、パンドミには材料や形に決まりはなく、角型食パンでもパンドミと表記しているお店もあります。
【食パンとは?】正式名称と種類!形や材料・パンドミとの違いもまとめ
今回は食パンの正式名称や種類をご紹介してきました。
食パンの正式名称は「食事用パン」
生地を食パン型に入れて焼いた四角くて長いパンの総称です。
高級食パンもありますが、一斤200円前後の食パンは家計に優しく食べ方は万能!
みなさんも主食やおやつ、ギフトに食パンを取り入れてみてくださいね。
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